古九谷を追う&古九谷を残す

週1くらいの更新になります

来年は 古九谷を残す を 連載します

これは、笑、まだ書いていません。 出版の計画もありません。 しかし、書いてみたいと思うのです。 週1になるかもしれませんが、書いてみたいと思っています。

信長は逃げおおせた

光秀に織田家の天下を奪取させてたまるものか。もはや信長の頭にはそれしかありませんでした。 光秀の襲撃を知るや、信長はその場で御殿に入り、小姓たちとともに敵を迎え撃ちます。そして防戦敵わずと知るや、信長は「女」を逃し、女に紛れて、信長は逃げま…

本能寺の変の信長最期の言葉 是非に及ばず 

茶会の翌日の未明に光秀(内蔵助)は信長(上野介)を襲います。 信長は「いかなる者の企てか」と蘭丸に訊きます。蘭丸が「明智……」と答えるやいなや、信長は「是非に及ばず」と言うのです。 信長の小姓はみな討ち死にしました。 ところがこの襲撃から逃れで…

大石内蔵助は本能寺の変の真相を知り、光秀の手法を真似た

ところで私は大石内蔵助は本能寺の変の真相を知っていたと思うのです。 それゆえ内蔵助は吉良上野介を茶会の翌日の未明に襲うのです。 あるいは、信長を黒幕が誘き寄せたかもしれませんが、とにもかくにも光秀が茶会の情報をどこからからのルートで入手した…

信長は本能寺に島井宗室に会うために上洛した 

いよいよ本能寺に向かいましょう。 天正10年5月29日(この年の5月の最終日)、大雨の中、信長はわずかの小姓衆のみを率いて上洛します。そして本能寺に宿泊します。 6月2日未明、本能寺の変が起こり、信長は明智光秀の大軍に自害に追い込まれます。 本能寺…

くり返しくり返す小さな敗北 くり返しくり返す小さな勝利

信長は勝利の予感の中で勝利してきました。 信長はオールラウンドプレイヤーでもあったでしょうが、私は欠点をうまく処理するのが、信長の「戦争論」では、1%の長所だと思っています。 岐阜城制圧前の信長はくり返し美濃の斎藤氏に戦争を仕掛けていました…

平和堂 加賀

池袋 ジュンク堂書店

丸の内 丸善

信長は攻撃スタイルではなく防御スタイル

信長の優れているところはバランス感覚です。長所と短所を客観的な視点で絶対評価できるところです。 また長所をバージョンアップ的な方法で身につけるをことを避け、むしろ欠点を克服することに目を向けたところです。 しかも欠点の克服の仕方が、信長的な…

信長は相手の得意技を封じる

信長は大坂湾で村上水軍の得意技の焙烙火矢を封じたのです。長篠でも、武田の得意技の騎馬隊の突進を封じたのです。つまり、相手の得意技を封じるのが信長です。 長所など封じられて終わりです。 封じられない長所、それこそが1%の長所なのでしょうが、そ…

信長には「得意技」がなかった 

さて、桶狭間でも、長篠でも信長は勝ちました。 では桶狭間とはどんな戦いだったでしょう? 奇襲? 正面突破? はたしてどちらだったのでしょうか? 長篠とて同じです。鉄砲の三段撃ちはほんとうにあったのでしょうか? 信長の「鉄甲船」は大坂湾でどのよう…

信長は勝つ予感のない戦いはしない

今度はイチローを思い出してください。年間262本のヒットを打ったときでさえ、イチローはガッツポーズをしたでしょうか? 信長は、もしかしたら、桶狭間ではガッツポーズくらいはしたかもしれませんが、長篠でも、一乗谷でも、イチローであったと思うので…

短所と長所はトレードオフ

ところで、かつてとんでもなく強いボクサーがいました。マイク・タイソンです。まるで野獣でしたが、攻撃されたら弱かったのです。それで、あっけなく消え去りました。 すべてはトレードオフです。 タイソンが攻撃が強かったのは、防御が弱かったからです。…

欠点に目を瞑ってはいけない

信長は秀吉や勝家・利家の長所を伸ばすことだけを重んじているわけではありません。 人生で勝つには、あるいはビジネスで勝つには、自分の武器をピカピカに磨くことも必要ですが、同時に、欠点にも目を瞑るわけにはいかないのです。 99%の長所を1%の短…

信長は初期化する

まず初期化から始めます。 信長は人の話を聞くときは、己を初期化して、聞きました。 己を初期化してまで話を聞きたいと思わない輩とは、信長は口を聞こうともしませんでした。 信長はいいとこ取りをしようとして、人の話を聞こうとはしませんでした。 いい…

信長は勝利の予感の中で勝利している

圧倒的な努力をするのが信長です。 では、圧倒的な努力とはどういう努力をいうのでしょうか? また、圧倒的に周到な準備をするのが信長です。 では、圧倒的に周到な準備をするとはどういう準備をいうのででょうか? 私が得た結論は「信長は勝利の予感の中で…

欠点を補ってあまりある長所があるか

つまり、信長はいいとこ取りを許さなかったのです。 カラスはカラスとしてピカピカになればいいのです。カラスはカラスとして腕を磨けばいいのです。白鳥の真似をする必要がないばかりではなく、むしろ信長は絶対に真似は許さなかったのです。 カラスはカラ…

信長は灰色の白鳥カラスを許さない

秀吉も勝家・利家もボスは同じで信長です。 信長は二人のそれぞれの戦争論を容認していました。 おもしろいとは思いませんか? 信長は合理主義で有名です。コンビニのような金太郎飴の戦いをしそうですが、事実はまったくそうではありません。 ところで白い…

秀吉の水攻め・日干しと勝家・利家の極刑

私には秀吉が戦をしているイメージがあり ません。 せいぜい水攻めか日干しです。本能寺の変の 直後の山崎の戦いで、秀吉はいったいどんな戦 をしていたのでしょうか? そこにこそ秀吉の 秘密がありそうですが……。 一方利家です。利家はご成敗、根切り、磔刑…

◇ あとがきにかえて 本能寺の変に挑む

「あとがきにかえては」は「もしドラ」で有名な岩崎夏海氏『競争考 人はなぜ競争するのか』(心交社)の「勝利の予感の中で勝利する」に着想を得ました。

感想 その2

●●読み終わりました。達成感、満足感とともに、一抹の寂しさも感じました。もう、この二人の世界を共有することができない。二人と言いましたが、Nさんは、実在の人ですか?こんな素敵な本に名前を入れていただき嬉しいです。古九谷の部分は、ネットで、写真…

感想 その1

●戦国期バサラで生き抜いた前田家は、安定期に入ると陣羽織に代わるものとしての「古九谷」を産んだ。 「古九谷」の部分が多ければさらに良かったが、信長の後継者としての前田家と、安定期を生き抜く美術国家としての代表格「古九谷」を生み出す前田家の生…

(12)普遍性を求めて

私:この3日間の議論を通じて、作蔵君は、時代を貫く普遍性を感じ取ってくれただろうか? 視点についても、国内のみの視点ではなくて、世界史的な視点でものを見る重要性を、信長・利休を通して感じ取れただろうか? N:キリスト教で戦国を終わらせると決意…

(11)時空に残す前田家

私:作蔵君、ふいに作蔵君が誤解していたら……。気になり始めた。スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクだと理解しているのかな? N:何の話でしょうか? 私: 「古九谷」を作ったのがイーロン・マスクやスティーブ・ジョブズなのだよ。 N:どういうことで…

(9)古九谷の中に信長をみた 

N:先生、もう少しだけ「古九谷の中に信長をみた」を語ってもらえませんか? 私:作蔵君、金沢はお茶会が盛んで、長年、和菓子の消費額で全国一位なのは知っているよね。利家の頃から、京から多くの茶人を招いたからで、利常にいたっては裏千家始祖の千仙叟…

(8)もしゴッホが「古九谷」をみたら

N;この3日間は塾のときの幸せな時間を思い出しました。ありがとうございました。また夏、帰ってきます。 私;作蔵君、ちょっと「古九谷」をゴッホ絡みで語らせてくれないかい? N;ゴッホと「古九谷」。どんな話の展開になるのでしょう。 私;もしゴッホが…

(7)「青手(塗埋手)古九谷」は信長と利休の「古九谷」だ

N:もうこれで最後のリクエストです。信長・利休から「古九谷」への流れですが、もう一歩突っ込んだ話が聞きたいのですが……。 私:作蔵君、ありがとう。そのことを語りたかったのだよ。これからが私の新「古九谷論」の結論になる。さて「古九谷」を絵画性で…

(6)「古九谷」の何が真に素晴らしいのか?

N:よくわかりました。では次ですが、今私が一番知りたいことを質問します。一体全体「古九谷」の何が真に素晴らしいのでしょうか? 私:私には「牡丹」(東博)が印象派の油絵に見える。ある時、印象派以前の油絵をまとめてみて、とても古臭くて驚いた。 N…

(5)「古九谷」伊万里説は論外だ

N:先生! 緊急提案です。このままでは、私の知りたいことが聞けずに終わりそうな気がしてきました。質問させてください。いいですか? まず「古九谷」産地論争=「古九谷」伊万里説についての先生の見解を教えてください。 私:「古九谷」伊万里説なんて、…