古九谷を追う&古九谷を残す

週1くらいの更新になります

本能寺の変に挑む

信長は攻撃スタイルではなく防御スタイル

信長の優れているところはバランス感覚です。長所と短所を客観的な視点で絶対評価できるところです。 また長所をバージョンアップ的な方法で身につけるをことを避け、むしろ欠点を克服することに目を向けたところです。 しかも欠点の克服の仕方が、信長的な…

信長は相手の得意技を封じる

信長は大坂湾で村上水軍の得意技の焙烙火矢を封じたのです。長篠でも、武田の得意技の騎馬隊の突進を封じたのです。つまり、相手の得意技を封じるのが信長です。 長所など封じられて終わりです。 封じられない長所、それこそが1%の長所なのでしょうが、そ…

信長には「得意技」がなかった 

さて、桶狭間でも、長篠でも信長は勝ちました。 では桶狭間とはどんな戦いだったでしょう? 奇襲? 正面突破? はたしてどちらだったのでしょうか? 長篠とて同じです。鉄砲の三段撃ちはほんとうにあったのでしょうか? 信長の「鉄甲船」は大坂湾でどのよう…

信長は勝つ予感のない戦いはしない

今度はイチローを思い出してください。年間262本のヒットを打ったときでさえ、イチローはガッツポーズをしたでしょうか? 信長は、もしかしたら、桶狭間ではガッツポーズくらいはしたかもしれませんが、長篠でも、一乗谷でも、イチローであったと思うので…

短所と長所はトレードオフ

ところで、かつてとんでもなく強いボクサーがいました。マイク・タイソンです。まるで野獣でしたが、攻撃されたら弱かったのです。それで、あっけなく消え去りました。 すべてはトレードオフです。 タイソンが攻撃が強かったのは、防御が弱かったからです。…

欠点に目を瞑ってはいけない

信長は秀吉や勝家・利家の長所を伸ばすことだけを重んじているわけではありません。 人生で勝つには、あるいはビジネスで勝つには、自分の武器をピカピカに磨くことも必要ですが、同時に、欠点にも目を瞑るわけにはいかないのです。 99%の長所を1%の短…

信長は初期化する

まず初期化から始めます。 信長は人の話を聞くときは、己を初期化して、聞きました。 己を初期化してまで話を聞きたいと思わない輩とは、信長は口を聞こうともしませんでした。 信長はいいとこ取りをしようとして、人の話を聞こうとはしませんでした。 いい…

信長は勝利の予感の中で勝利している

圧倒的な努力をするのが信長です。 では、圧倒的な努力とはどういう努力をいうのでしょうか? また、圧倒的に周到な準備をするのが信長です。 では、圧倒的に周到な準備をするとはどういう準備をいうのででょうか? 私が得た結論は「信長は勝利の予感の中で…

欠点を補ってあまりある長所があるか

つまり、信長はいいとこ取りを許さなかったのです。 カラスはカラスとしてピカピカになればいいのです。カラスはカラスとして腕を磨けばいいのです。白鳥の真似をする必要がないばかりではなく、むしろ信長は絶対に真似は許さなかったのです。 カラスはカラ…

信長は灰色の白鳥カラスを許さない

秀吉も勝家・利家もボスは同じで信長です。 信長は二人のそれぞれの戦争論を容認していました。 おもしろいとは思いませんか? 信長は合理主義で有名です。コンビニのような金太郎飴の戦いをしそうですが、事実はまったくそうではありません。 ところで白い…

秀吉の水攻め・日干しと勝家・利家の極刑

私には秀吉が戦をしているイメージがあり ません。 せいぜい水攻めか日干しです。本能寺の変の 直後の山崎の戦いで、秀吉はいったいどんな戦 をしていたのでしょうか? そこにこそ秀吉の 秘密がありそうですが……。 一方利家です。利家はご成敗、根切り、磔刑…

◇ あとがきにかえて 本能寺の変に挑む

「あとがきにかえては」は「もしドラ」で有名な岩崎夏海氏『競争考 人はなぜ競争するのか』(心交社)の「勝利の予感の中で勝利する」に着想を得ました。