2020-11-06 2日目 新前田三代論 前田三代の虚実 新前田三代論 前田三代の虚実 この章(2日目)は本作品の結論を導くた 図 3 めの「前田家三代の知識編」という位置づけに なります。前田利長はまだ馴染みがありますが、 利常になると、よほどの歴史好きの心からも消 えています。印象の少ない藩主というイメージ です。 そうしたイメージを払拭しながらの説明です。 利家が加賀に「信長の理想郷」をつくったよ うに、利長は高岡を「高山右近の理想郷」にし ようとします。加賀一円に南蛮寺を建て、日本 で初めてクリスマスを祝うなど「加賀には南蛮 の風が吹いていた」など、そういった話をてい ねいに掘り起こしています。