古九谷を追う&古九谷を残す

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本能寺の変の信長最期の言葉 是非に及ばず 

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茶会の翌日の未明に光秀(内蔵助)は信長(上野介)を襲います。

信長は「いかなる者の企てか」と蘭丸に訊きます。蘭丸が「明智……」と答えるやいなや、信長は「是非に及ばず」と言うのです。

信長の小姓はみな討ち死にしました。

ところがこの襲撃から逃れでた人物がいるのです。

「楢柴肩衝」の博多の豪商島井宗室と供の神屋宗湛です。

意外なところでは黒人家来の弥助もいますが、弥助はもともと信忠に援軍を求める伝令でした。

 ということは……。

信長は逃げようと思えば逃げられるのです!

逃げ延びる余地はあったのです。

信長の人生最期の局面です。

信長のすべての能力が爆発しました。

危機突破が信長の真骨頂です。ですから、越前金ヶ崎のときように単騎一目散に信長は逃げました。そして信長は逃げおおせたのです。

勝利の予感の中で戦う信長が、本能寺では、敗北の予感の中で戦ったのでしょうか?

 相手は配下の光秀です。

しかし、信長は、敗北の予感の中で戦ったのではありません。

信長は、勝利の予感の中で戦い、ついに信長は勝利したのです。

  • 古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか(幻冬舎)抜粋