大石内蔵助は本能寺の変の真相を知り、光秀の手法を真似た
ところで私は大石内蔵助は本能寺の変の真相を知っていたと思うのです。
それゆえ内蔵助は吉良上野介を茶会の翌日の未明に襲うのです。
あるいは、信長を黒幕が誘き寄せたかもしれませんが、とにもかくにも光秀が茶会の情報をどこからからのルートで入手したのです。
信長が安土に対毛利の秀吉応援軍を置きっぱなしにしてまでも、大雨のなかを小人数で急いだのは、博多の豪商「島井宗室」に会うためでした。
宗室が持つ伝説の茶入れ「楢柴肩衝」が欲しかったからです。
天下には三つの肩衝があり、信長は二つまでは持っていましたので、楢柴が揃えば、コンプリートです。
信長は楢柴が入手できると思って、大雨の中を喜び勇んで本能寺へと急いだのです。
- 古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか(幻冬舎)抜粋