秘められた織田信長、千利休、前田三代の精神性に迫る
目次
忘却の磁器に見る戦国時代の残影。
戦国時代末期、織田信長という日本人離れした武将が登場したことは奇跡と
しか言いようがなく、その信長の残した文化面の遺産を利家、利長、利常が
見事に繋いだことで南蛮貿易との縁ができて国内の有力茶人との交流が深まり、
信長・利休の髑髏盃、茶室を経て古九谷が生まれた……。加賀前田百万石誕生の
裏にある「古九谷」の実態が、古九谷を研究する信長好き・ゴッホ好きの先生
と教え子・Nとの会話により、大胆な仮説と明解な論理で展開される。
内容紹介
九谷五彩による華麗な絵付けと独特の様式美で知られる磁器「古九谷」。
武家文化・キリシタン文化そして朝廷尊皇文化が育まれた加賀・金沢に
おいて古九谷誕生の背景にあったものを追究する歴史ロマン。