金保有 利家0.3トン vs 家康1トン vs 秀吉300トン
私:ところで『黄金の日本史』(加藤廣)によると、関ヶ原の前、家康の金保有は1トンだ。しかし関ヶ原の後、100トンを伏見城から奪い、大坂の陣の後、200トンを大坂城から奪うんだぜ。
N:豊臣家には300トンもの金があったのですか?
私:そうだよ。当たり前じゃないか? だってそうだろ? 家康の正室は秀吉の妹で老女(44歳)だ。家康の跡継ぎ徳川秀忠の嫁(江。23歳)はx2で2人の子持ち。秀吉は平然とそんな年増を家康と秀忠に押し付けるんだぜ。そんなむごい仕打ちにもがまんしなければならない徳川親子。それほどの差が豊臣と徳川にはあるんだ。
N:じゃあ、前田は?
私:利家の遺産(2万両)から推定すると、前田は0.3t。関ヶ原前の徳川の3分の1もないんだ。大坂の陣後では徳川(301t)と前田(0.3t)。ゼニの力のすさまじいまでの格差に、ただただ絶句するな。
●古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか(幻冬舎)抜粋